カビ除去に関する規制と州別対応
米国ではカビの繁殖に関する公衆衛生上の規制は連邦レベルで制定されていませんが、各州が独自に除去(リメディエーション)手順を定めています。以下では主要な州の規制内容と、室内空気質(IAQ)やOSHAの方針を紹介します。
マサチューセッツ州
マサチューセッツ州は公衆衛生上の妨害となる状態について規制しています。州保健福祉局は、州法第111章第122節に基づきカビの繁殖を「健康妨害」の一例として列挙しています。第123節は保健委員会に調査・執行権限を与え、違反建物に対しては1日あたり最大1,000ドルの罰金を科すことができます。
テキサス州
テキサス州は2004年に「テキサス・モールド評価・除去規則(TMARR)」を制定し、House Bill 329として法典化しました(テキサス行政コード第25タイトル、295.301‑338)。この規則はカビ除去業者の許可制度を設け、違反時には許可の停止・取り消しや行政罰が科されます。
フロリダ州
フロリダ州は2010年7月に上院法案2234号に基づき、州法第468章第16部でカビ評価・除去の許可と規制を導入しました。事業・専門職規制局(DBPR)が管理し、468.8419節で許可、募集、報酬などを規定。違反は軽犯罪から第3級重罪まで罰則が設定されています。
室内空気質(IAQ)に関する州の取り組み
多くの州はIAQ規制の中でカビ除去を扱っています。例としてルイジアナ州はカビ除去専用の規則はありませんが、州のライセンス委員会が請負業者の許可を管理しており、IAQ関連のカビ除去業務は同委員会の規定に従う必要があります。
OSHA(労働安全衛生局)の方針
連邦レベルでは、労働安全衛生法(OSHA)の一般義務条項が職場の公衆衛生を管轄しています。この条項はカビ除去を明示していませんが、雇用者は従業員の健康に対する認識された危険を排除する義務があります。OSHAの担当官はこの条項を根拠に、表面のカビ除去を求めることがあります。
