心電図装置の歴史と基本構造

心電図(EKG)は、1900年代初頭にウィレム・エイントーベンらの発明により実用化されました。心臓の電気的活動を測定し、各心室や心房の働きを記録します。

心臓の機能

左心は肺から酸素化された血液を受け取り、全身へ送り出します。右心は全身から戻ってきた血液を受け取り、肺へ送り込んで酸素化します。

測定モード

心電図装置には主に2つのモードがあります。低周波数波形をリアルタイムで観察する「モニターモード」と、診断用の高周波数波形を詳細に記録する「診断モード」です。

電極(リード)の配置

正確な測定のためには、手首、足首、太もも、胸部などの部位に電極を装着します。

波形(リズム)解析

心電図では6つの主要な波形を解析します。

  • P波:洞調律を示し、異常があると洞ブロックや頻脈の兆候となります。
  • PR間隔:伝導障害や心房の損傷を示すことがあります。
  • QRS複合体:心室の脱分極を表し、心室性不整脈や高血圧、心筋梗塞の兆候が現れます。
  • STセグメント:心筋梗塞や虚血、偽陰性を判別します。
  • T波:STセグメントに続き、ウエレンズ症候群などの異常を示します。
  • U波:小さく、乳頭筋、ジギタリス作用、QT延長症候群などを反映します。

歴史

1794年に電流を感知するガルバノメータが発明され、1849年に電流を切り替えるリオトームが加わりました。ジュリアス・ベルンスタインは測定手法を改良し、1872年にリップマンが毛細血管電位計を発見。後にウォーラーが電流記録法を確立し、1903年にエイントーベンが実用的な心電計を開発しました。1920年にはGEがストラップ型電極を導入し、現在の心電図装置の基礎が築かれました。

メリット

心電図は心筋梗塞、不整脈、高血圧などの心疾患を早期に発見し、経過観察や治療効果の評価に有用です。

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