WIC(女性・乳児・子ども)補足栄養プログラム
歴史
WIC(Women, Infants and Children)は、1972年に米国農務省の食糧栄養サービス局が創設した補足栄養プログラムです。低所得の妊産婦が十分な栄養を取れないことへの懸念から、出生時の健康状態改善と医療費削減を目的に設立されました。また、子どもの食生活の質向上も狙いのひとつです。
効果
参加者は認定店舗で使用できるバウチャーを受け取り、鉄分強化ミルクやシリアル、卵、牛乳、チーズ、缶詰魚、ピーナッツバター、乾燥豆、ビタミンC豊富な果物、全粒穀物などの対象食品を購入できます。米国内には46,000以上の加盟店があり、利用者は必要な栄養素を手軽に確保できます。
受給資格
対象は妊娠中の女性、出産後の母親、5歳未満の子どもです。世帯収入が以下の基準を下回る場合に資格が認められます(2023年基準例):2人世帯 < 26,955 ドル、3人世帯 < 33,874 ドル、4人世帯 < 40,793 ドル。既にフードスタンプやメディケイドなどの公的支援を受けている場合は自動的に資格が付与されます。
高リスク参加者
栄養リスクが高いと判断された人も対象です。リスクは大きく二つに分けられます。① 医療的リスク(低体重、貧血、妊娠合併症など) ② 食事リスク(家庭の食事が栄養ガイドラインを満たさない場合)。これらの方々に対し、必要な栄養補給が行われます。
考慮点
米国農務省の統計によれば、毎月約820万人がWICの恩恵を受けています。利用者は年々増加しており、2009年には米国議会が86億ドル(約6.86兆円)をプログラムに配分しました。その後も予算は増額傾向にあります。
