FDA と USDA の違いと協力関係
FDA(米国食品医薬品局)
FDAは米国保健福祉省(HHS)に属する複数のセンター・オフィスで構成され、医薬品、バイオ製品、医療機器、化粧品、放射線を放出する製品、そして国内の食料供給の安全性と有効性を確保することで公衆衛生を守ります。また、これらの製品をより安全かつ手頃な価格にする取り組みや、使用情報の公開も行っています。
USDA(米国農務省)
USDAは内閣レベルの省庁で、農業長官が率いる組織です。農家や酪農家への経済的・マーケティング支援、食の安全確保、飢餓根絶、自然資源や環境保護、農村部への金融支援・融資など、多岐にわたるミッションを下部組織が担っています。
協力体制
FDAとUSDAは食の安全と消費者保護のために連携しています。例として2003年12月に発覚した狂牛病(BSE)感染牛では、USDAが感染源の群れを特定し、疑わしい肉のリコールを実施。一方、FDAは飼料からの病原拡散防止に注力しました。
異なる課題と利害
FDAは医薬品や医療機器、健康リスクの規制を担当し、USDAは農業・畜産に関わる経済的支援を重視します。この違いは利害対立を生むことがあります。たとえばタバコ製品では、FDAは規制強化と製品撤廃を求める一方、USDAは国内タバコ農家の生計を守る支援を行っています。
執行手段
FDAは製造基準の設定、定期的な検査、新薬・医療機器の安全性試験、危険製品の市場撤退やリコールの指示など多様な執行権を持ちます。USDAは有機認証などの認定・取り消しや罰金の課徴などでガイドラインを実施しています。
