ライム病を媒介するダニ
概要
ライム病は細菌性の感染症で、初期に見逃したり治療しなかった場合、長期的な合併症を引き起こすことがあります。感染を媒介するシカダニは体に付着したまま数日間血を吸い、その後自然に離れますが、体が小さいため気付かれにくいです。そのため、症状が出たときに風邪やインフルエンザと勘違いされがちです。
タイプ
米国イリノイ州保健局とCDCによれば、黒足ダニ(シカダニ)属のダニがライム病を最も頻繁に媒介します。
特徴
シカダニは血を吸っていないときは非常に小さく、犬ダニに比べてはるかに目立ちません。まるでほくろや土粒のように見えるため、体に付いていても痛みを感じにくく、見逃されやすいです。シカダニはシカだけでなく、哺乳類全般に寄り付く傾向があります。
感染したダニが血を吸うと、ボレリア・ブルグドルフェリという細菌が人に移ります。
分布地域
ライム病は世界中で報告されていますが、米国では特に東海岸(ニューヨーク州、ニュージャージー州など)で多く見られます。黒足ダニが好む草地や森林、湿潤で温暖な環境がある地域で発生しやすく、ミシガン州のデータによれば、春から初夏のやや暖かい季節に罹患リスクが高まります。
症状
感染しても症状が出ない人や、刺された数か月・数年後に初めて症状が現れる人もいます。主な症状は関節痛、発熱、倦怠感です。特徴的な「ブルズアイ」様の紅斑が出ることもありますが、必ずしも出るわけではありません。
予防・対策
ダニに刺されないように、長袖・長ズボン・靴下・閉じた靴を着用し、森林や草地に入った後は全身とペットをチェックしましょう。
医師がライム病と診断した場合は抗生物質が処方されます。関節痛には市販の抗炎症薬やステロイドが有効なことがあります。
対処法
ダニを見つけたらすぐに取り除きましょう。放置時間が長いほど感染リスクが高まります。ピンセットや専用のダニ除去ツールで、体液を絞り出さないように全体を一度に取り除くことが重要です。
