マラリア(プラスモジウム感染症)の概要と対策

プラスモジウム属はヒトにマラリアを引き起こす原虫です。Plasmodium vivaxPlasmodium malariae は慢性マラリアを、最も危険な Plasmodium falciparum は重症マラリアを引き起こします。このタイプでは感染した赤血球がくっつき、脳など重要臓器の血管を塞いでしまいます。適切な医療が受けられない場合、死に至ることがあります。

症状

寄生虫が体内に侵入してから約2〜3週間後に症状が現れます。主な症状は以下の通りです。

  • 高熱(104〜105°F)と激しい悪寒、歯が鳴るような震え
  • 四肢の痛み、頭痛
  • 熱が数時間続いた後に発汗し、2〜3日ごとに再発(治療しないと2か月以上続くことも)
  • 貧血、肝臓肥大、体力低下で他の感染症にかかりやすくなる

マラリア対策の基本方針

世界保健機関(WHO)をはじめとする国際機関の支援のもと、各国でマラリア撲滅プログラムが実施されています。過去に根絶に成功した例もありますが、近年再流行が見られ、個々人の参加が重要となっています。

対策は大きく「自己防衛」と「蚊の駆除」の二つに分かれます。

自己防衛の方法

  • 予防薬(ピリメタミン、クロロキン、プロガンイルなど)を医師の指示に従い定期的に服用する
  • 発熱や頭痛などの症状が出たら速やかに医療機関で血液検査を受け、正確な診断と治療を受ける
  • 蚊除け剤を皮膚、衣類、寝具に使用する
  • 蚊帳を使用して寝ることが最も効果的な防御手段である

蚊の駆除策

  • 水たまりや沼地、空き容器など蚊の繁殖場所をすべて除去する
  • 排水路や池など除去できない水域には灯油などの油を散布し、幼虫の成長を阻止する
  • 住宅内でのBHC、DDTなどの殺虫剤散布により蚊の数を減らす

再流行の要因

  • 蚊が殺虫剤に耐性を獲得し、従来の投薬量では効果が薄れた
  • 過去の感染者が保菌状態を続け、増加した蚊によって再び感染が拡大した
  • 経済的な理由で予防・駆除対策が十分に実施できなかった

新しい根絶プログラム

過去の経験を踏まえ、単に殺虫剤に頼るだけでなく、地域全体の健康状態の改善に重点を置く新たなプログラムが策定されています。予防的措置の重要性が高められ、個人の防御だけでなく、コミュニティ全体での防御が目指されています。

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