HIVは体外でどのくらい生存できるか?
感染経路
HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳、唾液、まれに涙から感染します。これらの体液が未感染者の血液など体液と直接接触したときにのみ感染が成立します(米CDC)。
ウイルスの増殖
HIVは生体内でのみ増殖でき、体外では数分以上感染性を保てません。温度変化や酸素にも弱く、外部環境ではすぐに失活します。
生存に影響する要因
温度だけでなく、体液中のウイルス量も重要です。実験室では乾燥した体液中のHIVが最大15日間生存した例がありますが、これは一定の温度・湿度が管理された条件下でのことです。自然環境では同様の生存はほぼ不可能です。
注射器・針
血液が針内部に残って乾燥しない場合、数日間ウイルスが生存することがあります。そのため、使用済みの針やシリンジは再利用せず、適切に廃棄することが重要です。
環境中での感染リスク
CDCの研究では、乾燥した体液中のHIVは数時間で90~99%減少します。実験室での高濃度と比較して、自然環境でのウイルス量ははるかに低く、理論上の環境感染リスクはほぼゼロです。
統計と対策
これまでに環境表面との接触で感染した例は報告されていません。HIVは熱水、石鹸、漂白剤、アルコールなどで容易に死滅します。
