10代の喫煙がもたらすリスク
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、12歳から17歳の若者は毎日約3,900人が初めてタバコを吸っています。2009年の調査では高校生の約20%が喫煙者と推定されました。思春期に喫煙を始めると、体の発達に深刻な影響を及ぼし、さまざまな健康リスクが高まります。加えて、加熱式タバコや噛みタバコといった無煙タバコも若者の慢性疾患の原因となります。
生涯にわたる依存のリスクが高い
思春期に喫煙を始めた人の大多数は20歳までにニコチン依存症になります。米国がん協会のデータでは、成人喫煙者の約90%が19歳になる前に喫煙を開始しています。逆に、ティーンエイジャー期に喫煙しなかった人は、後年に喫煙に転じる可能性が極めて低いです。
呼吸器へのダメージと息切れ
たば1本には約4,000種類もの化学物質が含まれ、その多くが有毒です。タバコの煙は肺胞を不可逆的に損傷し、酸素の血中への供給効率を低下させます。その結果、走ったりダンスしたりといった身体活動時に息切れしやすくなります。
薬物・アルコール使用率の上昇
米国保健福祉省の調査によれば、喫煙はアルコールや薬物への依存への入り口になることが多いとされています。喫煙するティーンエイジャーはアルコールを飲む確率が3倍、コカインや大麻、ヘロインといった違法薬物の使用率も非喫煙者に比べて著しく高くなります。
身体発育への悪影響
ボストンの子ども病院がんセンターは、喫煙が若者の発育を阻害すると指摘しています。喫煙者は非喫煙者に比べ肺が小さく、心臓機能も弱くなります。また免疫力が低下し、肺炎や気管支炎にかかりやすく、風邪をひいた際の咳が長引く傾向があります。
生殖能力の低下
南オーストラリアの子ども・青年・女性健康サービスによると、喫煙はホルモンバランスを乱し、若年女性の月経痛を増強します。男性では精子数が減少し、異常精子の割合が増えるため、男女ともに妊孕力が低下します。
多様な健康問題と早期死亡リスク
米国がん協会の統計では、喫煙依存ティーンエイジャーの約3分の1が早期に死亡するとされています。主な死因は肺がん、口腔がん、心臓疾患、膵臓がん、脳卒中です。さらに、歯周病、歯の喪失、聴覚障害、視覚障害などのリスクも高まります。
