OSHA 200ログとは何か

米国労働安全衛生局(OSHA)がかつて使用していた「OSHA 200ログ」は、労働に起因する死亡・負傷・疾病を記録するための必須様式でした。2002年1月1日をもって廃止され、代わりに「OSHA 300(労働災害記録表)」と「OSHA 300‑A(労働災害集計表)」の2つの新様式が導入されました。OSHAは、報告手続きを簡素化し、より包括的なデータ収集を可能にするために変更したと説明しています。

様式(Forms)

  • OSHA Form 300は、旧OSHA 200ログの記録部分に相当します。企業名・所在地の記入欄に続き、事故の概要を簡潔に記載します。

    OSHA Form 300‑Aは、300フォームの集計版で、毎年末に作成し提出します。

    OSHA Form 301(傷病報告書)は、旧Form 101の代替で、Form 300の記録を補足します。医師名や治療内容、事故の詳細な経緯などを記入し、労働者災害補償の根拠資料として利用されます。

記録の基準(Recording Criteria)

  • 報告が必要かどうかは、以下の条件で判断します。

    • 事故が労働現場または労働に関連する活動中に発生したこと(労働関連性)。
    • 同一事象の重複報告を防ぐため、対象は新規のケースに限ります。

    新たな労働関連の傷病が次のいずれかに該当すれば報告義務があります。

    • 死亡
    • 労働日数が失われた、または業務が制限された
    • 単純な応急処置を超える医療処置が必要となった
    • 意識喪失が起きた

    針刺し事故や血液・体液などの潜在的感染性物質に接触した場合は、傷ができた場合は「傷害」、傷がなく感染性物質に触れた場合は「疾病」として報告します。

免除規定(Exemptions)

  • 以下の条件に該当する事業所は、OSHA 300・300‑A・301の提出義務が免除されます。

    • 従業員数が10人以下の事業所(ただし、1件の事故で3人以上が入院または死亡した場合は除く)。
    • 「低リスク」業種(小売、サービス、金融業など)に分類される事業所。

記録の提供先(Providing Records to a Government Representative)

  • 完成したForm 300、300‑A、301は、労働省(DOL)の認可を受けた代表者(主にOSHA検査官)の要請があれば提示しなければなりません。これらの記録は、事故後に適切な是正措置が取られたかどうか(追加の従業員教育や設備改良など)を評価する材料となります。

従業員の関与(Employee Involvement)

  • 従業員が労働災害を報告することは、安全衛生の向上に不可欠です。報告が行われなければ、雇用主は問題の存在に気付くことができません。したがって、企業は「どこへ、どのように報告すべきか」を明文化した手順を策定し、従業員に周知・教育する義務があります。

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