肥満手術(バリャトリックサージェリー)の適応基準
バリャトリック手術(ラップバンドや胃バイパスなど)を検討する際、適応基準はほぼ共通です。体重を20〜50ポンド程度しか減らす必要がある場合は手術は対象外となります。手術は、生命を脅かすほどの重度肥満(モリブド肥満)に対して行われます。保険会社によって基準は異なり、自己負担の場合はやや緩和されることがあります。
体格指数(BMI)
手術適応となるには、BMIが40以上であることが基本です。BMIは体重(kg)を身長(m)の二乗で割って算出し、40以上はモリブド肥満、35〜40はクラスI肥満に相当します。通常、BMI40以上の患者は体重が理想体重の100ポンド以上、あるいは理想体重の2倍以上超えていることが多いです。
合併症の有無
BMIが35〜40の患者でも、以下のような合併症が1つ以上ある場合は手術が認められることがあります。
- 高血圧
- 糖尿病
- 高コレステロール血症
- 睡眠時無呼吸症候群
- 心疾患
- がんなど
肥満を治療することで、これらの合併症が改善または消失することが期待されます。
医療歴
手術を受けるには18歳以上であることが必要です。また、他の減量方法での失敗実績が求められます。保険適用の場合、減量失敗の要件は保険会社により異なりますが、肥満が少なくとも2年半続き、手術前の1年間は体重が安定していることが条件とされることがあります。
除外基準
以下のような状況があると手術の対象外となります。
- 肥満の原因がホルモン異常や遺伝的要因である場合
- うっ血性心不全、進行した関節リウマチ、重度の逆流性食道炎などの重篤な疾患
- 妊娠中または授乳中の女性
心理的評価
一部の患者は手術前に心理評価を受ける必要があります。肥満の背景に心理的問題がある場合、手術後にアルコール依存、ギャンブル、買い物依存などの新たな強迫行動が現れることがあります。これを防ぐために、術前に心理カウンセリングを受け、根本的な問題に対処することが推奨されます。
