胃バイパス手術でラップバンドを使用する理由は?

減量手術に関心を持つ人は多く、特に重度の肥満に対する「魔法の弾丸」のように思われがちです。しかし、減量手術を受けたからといって、余分な体重が即座に、しかも永久に減るわけではありません。食習慣の改善に取り組む覚悟が必要です。胃バイパスは、胃と小腸の一部を切除する手術で、減量手術の一形態です。一方、胃バンド手術(商標名ラップバンド)は、すべての臓器を残したまま、調整可能なバンドを胃の周りに装着し、胃を小さくします。減量手術を検討している方は、ラップバンド手術と胃バイパス手術のどちらを選ぶべきか迷うことがあるでしょう。

低侵襲手術

  • 減量手術の中で最も侵襲が少ないのは胃バンド手術です。多くの患者は腹腔鏡下で手術を受けます。大きな切開をせず、数箇所の小さな切開から細いカメラと手術器具を挿入します。米国国立衛生研究所(NIH)によると、腹腔鏡手術は開腹手術に比べて手術時間が短く、リスクも低減されます。さらに、他の減量手術とは異なり、臓器の切除や改変は行われません。

回復が早い

  • 腹腔鏡手術であるため、回復期間が大幅に短くなります。NIHのデータによれば、胃バンド手術を受けたほとんどの患者は手術翌日に退院できますが、胃バイパス手術の場合は入院期間が3〜5日必要です。これは、胃バンド手術では臓器の切除や改変が行われないこと、切開が小さく傷跡も少ないことが理由です。

ニーズに合わせて調整可能

  • 胃バンドは生理食塩水で満たされたバンドを胃の周囲に装着し、胃の容量を縮小します。バンドは追加の手術なしで調整でき、医師がバンド内に針を刺して生理食塩水を増減させます。これにより、消化が困難な場合は胃を大きくし、さらなる減量が必要な場合は胃を小さくすることが可能です。

可逆性

  • 胃バイパス手術は小腸の一部、場合によっては胃の一部も切除する大規模手術で、切除した臓器は元に戻すことが極めて困難です。一方、胃バンドは胃の周囲にバンドを装着するだけなので、将来的にバンドを外す手術で元の状態に戻すことができます。

注意点

  • 胃バンド手術は胃バイパス手術に比べてやや安全性が高いものの、感染、出血、死亡といった全ての手術に共通するリスクがあります。また、内部の瘢痕形成、栄養失調、慢性的な嘔吐、バンドのずれによる再手術の必要性などの合併症が報告されています。手術後は医師の指示する栄養管理やサプリメント、避けるべき食品を遵守し、健康を維持することが重要です。

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