股関節置換術後に脚や足首が腫れる理由

股関節置換術後に脚や足首が腫れることは比較的よくある症状ですが、原因はさまざまです。以下に主な原因と対策をまとめました。

1. 血栓(深部静脈血栓症)

手術後の運動不足や血流の変化、血管の損傷により、脚の深部静脈に血栓ができやすくなります。血栓が肺へ移動すると肺塞栓症となり命に関わることがあります。腫れに加えて痛み、熱感、皮膚の変色が見られたら速やかに医師に相談してください。

2. リンパ液の滞留

手術中にリンパ管やリンパ節が損傷すると、リンパ液が脚や足首にたまりやすくなります。これがむくみの原因となります。

3. 炎症・組織損傷

手術自体や周囲の筋肉・靭帯・軟部組織への外傷により炎症が起こります。炎症反応の一環として、脚や足首に腫れが出ます。

4. 長時間の同一姿勢

手術後に長時間座ったり、足を下げたまま寝たりすると、重力により血液や組織液が下肢にたまりやすくなります。定期的に足を上げる、軽い運動を行うことでむくみを軽減できます。

5. 圧迫衣類の使用

圧迫ストッキングやサポーターは血流を改善し、血栓予防とむくみの抑制に役立ちます。医師の指示通りに正しく装着することが重要です。

6. 感染

手術部位や人工関節内の感染は、腫れに加えて発熱、発赤、疼痛などの症状を伴います。感染が疑われる場合は速やかに受診し、適切な治療を受けてください。

むくみは術後の一般的な反応ですが、長期間続く、急激に悪化する、または上記のような異常症状がある場合は、必ず担当医に相談し、合併症の有無を確認しましょう。

股関節置換手術 - 関連記事