膝置換術前に行うエクササイズ
膝置換術とは
全膝置換術では、損傷した膝関節の一部を人工部品で置き換えます。大腿骨の下端は金属製カップに、脛骨の上端は金属ステム付きのプラスチック部品に交換されます。必要に応じて、膝蓋骨の下にプラスチック製のボタンや、後十字靭帯をポリエチレン製ポストで代替することがあります。
術前エクササイズのメリット
2001年から2003年にかけて、ダニエル・S・ルックス博士らが実施した研究では、膝・股関節置換術の3週間前から有酸素運動・筋力トレーニング・柔軟性訓練を行った患者を対象に、術後の筋力、バランス、可動性を評価しました。
結果、術前にエクササイズを実施した患者は、術後に入院リハビリ施設へ入る確率が73%低下し、退院時に50フィート(約15メートル)以上歩行できる割合が高いことが示されました。
エクササイズの推奨
膝周辺の筋力を高めるエクササイズは重要ですが、関節に過度な負担をかけないよう注意が必要です。
- 水中エクササイズは関節への圧力を軽減しつつ、抵抗を利用した有酸素運動や筋力トレーニングが可能です。
- 抵抗バンドは水の抵抗に匹敵する滑らかな負荷を提供し、医師の許可があれば更なる筋力強化に活用できます。
- フリーウェイトやマシンは怪我や炎症のリスクが高いため、必ず医師の許可を得てから使用してください。
- 術前少なくとも6週間前から、担当医や理学療法士と連携し、個々の状態に合わせたプログラムを作成することが推奨されます。
