膝関節置換術の種類と選び方

手術の種類

現在、膝関節置換術は大きく3つに分類されます。

  • 標準的な膝関節置換術:医師は約15〜23センチの切開を行い、大腿骨・脛骨の上部・下部、そして膝蓋骨(皿)をすべて除去し、人工関節で置換します。切開は閉鎖され、手術後すぐにリハビリが開始されます。
  • 低侵襲膝関節置換術(ミニマルインベーシブ):切開は約10〜15センチと短く、特殊な小型器具で手術を行います。手順は標準手術と同様ですが、筋肉や軟部組織への負担が少なく、回復が比較的早いのが特徴です。
  • 部分置換術(コンパートメント置換):膝関節のうち、損傷した一部(内側・外側・後部など)だけを除去し、人工部品で置換します。適応は限定的で、全置換に比べ成功率はやや低いものの、保存的手術として注目されています。

手術選択時の考慮点

手術を受ける前に以下の点を検討してください。

  • 年齢と活動レベル:膝関節置換は永久的なものではなく、主に50歳以上の患者が対象です。スポーツや激しい運動は制限されます。
  • 全身状態:自己免疫疾患、極度の肥満、心臓や呼吸器の疾患がある場合、手術リスクが高くなるため、医師による十分な評価が必要です。
  • 過去の手術歴や外傷歴:再手術や外傷が多い場合は標準手術が選ばれやすく、初回で外傷がなく、医師が小さな視野での操作に自信がある場合は低侵襲手術が適しています。

手術のメリット

膝関節置換術は、長年の疼痛や機能低下に対する最も効果的な治療法です。

  • 手術後24時間以内に体重をかけられるようになり、疼痛が大幅に軽減または消失します。
  • 適切なリハビリにより、日常生活はもちろん、軽度の運動まで可能になります(走る・ジャンプする・激しいスポーツは制限されます)。
  • 多くの患者が手術後に「手術を受けて本当によかった」と回答しています。

手術の機能と目的

膝関節置換術の根本的な目的は、損傷・変性した骨や軟部組織をすべて除去し、人工関節で置換することで、滑らかで痛みのない関節機能を回復させることです。

  • 大腿骨と脛骨の関節面、そして膝蓋骨を人工素材に置き換えます。
  • 手術後は関節腔に生理食塩水と麻酔薬を注入し、傷口が癒えると自然に体が新しい関節を受け入れます。
  • 結果として、痛みがなくなり、日常生活での歩行や階段の昇降が快適になります。

膝の手術 - 関連記事