膝関節鏡手術で治療できる摩耗性損傷とは?
関節鏡手術は、関節の問題を診断・治療するための低侵襲手術です。膝関節においては、さまざまな摩耗性損傷の治療に利用されます。
半月板損傷
半月板は膝関節をクッションするC字型の軟骨です。急なねじれや長年の摩耗で裂けることがあります。関節鏡手術では、損傷した部分を修復したり、必要に応じて除去したりします。
関節軟骨損傷
関節の端を覆う滑らかな白色の組織(関節軟骨)が、摩耗や外傷、特定の疾患で損傷します。関節鏡手術では、粗くなった面を平滑化したり、遊離した軟骨片を除去したり、健康な軟骨を移植したりします。
変形性関節症(OA)
変形性関節症は膝の軟骨が徐々に崩壊する変性疾患です。根本的な治癒は期待できませんが、損傷した軟骨の除去や関節面の平滑化により、可動域と痛みの軽減が期待できます。
リウマチ性関節炎(RA)
リウマチは自己免疫疾患で関節に炎症を起こします。関節鏡手術で炎症組織を除去し、関節の可動性を改善し、疼痛を和らげます。
靭帯損傷
膝関節は複数の靭帯で骨と骨をつなぎ、安定性を保ちます。前十字靭帯(ACL)や後十字靭帯(PCL)などが損傷した場合、関節鏡手術で修復が可能です。
すべての摩耗性損傷が関節鏡手術で治せるわけではなく、損傷の種類・程度、患者さんの全身状態や機能的ニーズに応じて最適な治療法を選択します。
