中絶の種類と名称
中絶は賛否が分かれる議論の対象ですが、妊娠が望まれない場合だけでなく、母体に危険が及ぶ場合や胎児が死亡している場合にも行われます。妊娠の経過週数に応じて、主に以下の4つの方法が用いられます。
薬物中絶(Medical Abortion)
薬物中絶は手術を行わず、薬剤だけで妊娠を終結させる方法です。妊娠9週以内に適用でき、最初の受診時にプロゲステロンの働きを阻害する錠剤を服用し、子宮内膜を薄くします。2回目の受診で子宮を収縮させ胎盤や胎児組織を排出させる薬を服用し、最後の受診で排出が正常に行われたか確認します。出血は軽度であることが多いです。
吸引吸引法(Suction Aspiration)
吸引吸引法は最も一般的な中絶手法で、妊娠12週までに使用されます。局所または全身麻酔下で子宮頸部を拡張し、真空ポンプに接続した細いチューブを子宮内に挿入して胎児と胎盤を吸引します。
D&E(拡張・掻爬・吸引)
D&Eは妊娠18週未満のケースで主に用いられ、胎児の健康上の問題や流産後の処置として行われます。子宮頸部を十分に拡張し、掻爬器具で子宮内膜を削り取った後、吸引装置で組織を取り除きます。
誘導中絶(Induction Abortion)
誘導中絶は妊娠16週以降に適応できる方法で、生理食塩水(高濃度の塩水)を羊水嚢に注入して陣痛を誘発し、自然分娩に近い形で胎児を排出させます。処置中は鎮痛剤や子宮頸部を軟化させる薬剤が投与されます。
