妊娠40週以降の帝王切開リスク
妊娠は通常、最後の月経開始日から約40週で出産が期待されますが、37〜42週の間に自然分娩が起こります。米国のMarch of Dimesによると、出生の3分の1が帝王切開で行われています。帝王切開のリスクは妊娠39週未満で最も高く、40週を過ぎてもいくつかのリスクが増大します。
呼吸と授乳
- 研究「Termにおける選択的再帝王切開のタイミングと新生児転帰」では、妊娠39週未満および40週以降に帝王切開された新生児の呼吸障害リスクが上昇することが示されました。同様に、40週以降は授乳障害のリスクも高まります。妊娠39週未満は臓器が完全に成熟しておらず、低血糖や血液感染の危険があります。40週を過ぎると胎盤機能が低下し始めます。研究はNIHのMaternal‑Fetal Medicine Networkが資金提供し、米国内19大学医療センターで実施されました。
子宮破裂
- 既往の帝王切開がある女性は、次回妊娠でも帝王切開が推奨されます。妊娠40週を過ぎると、以前の切開部位が破裂するリスクが増加します。このため、帝王切開後の経腟分娩(VBAC)は慎重に扱われます。破裂は妊娠のいずれの段階でも起こり得ますが、極めて稀です。
妊娠糖尿病
- 妊娠糖尿病の母体はインスリンレベルが高く、妊娠が40週を超えると胎児が大きくなるリスクが高まります。そのため、妊娠糖尿病の母親には帝王切開が推奨されます。また、糖尿病は母体の術後回復を遅らせる要因にもなります。
胎児窮迫
- サニー・ブルック産科・婦人科とトロント大学の共同レビューによれば、40週を過ぎた妊娠では分娩中の胎児窮迫(収縮時の心拍低下)が増加します。さらに、胎便が羊水に混ざるリスクも高く、胎便は胎児が極度のストレスを受けたサインです。
死産
- 妊娠が40週を過ぎると、周産期死亡率が上昇します。40週以降の帝王切開は死産リスクを高めるため、医師は40週までに陣痛誘発を行い、計画的な帝王切開は避けることが推奨されます。
