盲腸捻転手術の合併症とは

盲腸捻転(cec al volvulus)は高齢者に多く見られる腸のねじれによる閉塞です。米国国立衛生研究所(NIH)によれば、腸が自らねじれることで腸管が閉塞し、血流障害や壊死を招く可能性があります。治療法は、内視鏡による大腸内視鏡検査(外来で同日終了)または腹腔開腹手術(入院が必要な手術)です。いずれの手術にも合併症のリスクが伴います。

大腸内視鏡検査後の出血

大腸内視鏡は柔軟なチューブとカメラで結腸を観察しますが、粘膜が薄く出血しやすい部位に触れると出血することがあります。抗凝固薬を服用中や出血傾向のある患者は、検査後に異常出血が起こりやすくなります。医師は止血薬の投与や再内視鏡での止血処置を行います。

結腸穿孔

NIHの報告では、約1,000件の内視鏡検査につき1件が腸壁穿孔という重篤な合併症を起こすとされています。穿孔が起こると腸内容物が腹腔に漏れ、感染や腹膜炎を引き起こすため、外科的修復と広範な抗生物質投与が必要です。

感染症

手術全般に伴う感染リスクは常に存在します。腸内には大量の常在菌があり、手術中に腸管が破裂するとこれらの菌が体内に侵入しやすくなります。そのため、術前・術中・術後に適切な抗生物質を投与し、感染予防に努めます。

消化機能の障害

捻転自体や手術による腸の損傷、瘢痕形成により、食物の消化・吸収が一時的に低下することがあります。瘢痕組織が血流を遮断すると腸組織の壊死や壊疽につながる恐れもあるため、術後は正常な排便が確認できるまで入院観察が行われます。

その他の合併症

全身麻酔や鎮静剤に対するアレルギー反応、術中の血圧低下、心肺合併症なども報告されています。手術前に既往歴やアレルギー情報を正確に伝えることが重要です。未治療の盲腸捻転に比べれば、手術リスクははるかに低く抑えられます。

手術(総論) - 関連記事