頭部の腱

腱は白色結合組織の繊維で、筋肉と骨をつなぎます。長さや太さはさまざまですが、一般に伸縮性は低く、筋肉と協調して引っ張る力を生み出します。足首のアキレス腱のように四肢に多く見られますが、頭部にも腱は存在します。

頭皮の腱

頭皮は後頭部にある表在筋「後頭筋」と、側頭部の乳様突起付近にある筋肉から伸びる腱によって頭蓋骨に接続されています。これらの腱は頭皮の上層にある硬膜様腱膜(galea aponeurotica)へとつながり、頭皮自体は運動機能を持ちませんが、皮脂腺や毛包を支える重要な役割を果たします。

鼻の腱

小さな筋肉「前頭筋(procerus)」は鼻骨下部と側鼻軟骨上部を覆い、腱で鼻骨に付着しています。この筋肉が収縮すると眉間の角度が下がり、鼻梁にしわができる動きを引き起こします。

口の腱

頬筋(buccinator)の腱である「翼顎靭帯(pterygomandibular raphe)」は上顎と下顎の間、口腔の奥側に位置し、頬の内側を歯に固定します。この腱と頬筋の連携により、口笛や笑顔、さらには乳児の吸啜動作が可能になります。

咀嚼に関わる腱

咀嚼の主力筋である「大腿筋(masseter)」は厚く四角形の筋肉で、表層部と深層部に分かれます。表層部は上顎骨(maxilla)に、深層部は下顎骨(mandible)に腱で結びつき、強い上顎・下顎間の閉鎖力を生み出します。この腱と筋肉の相互作用により、口を開閉し、食物を噛み砕くことができます。

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