ペースメーカーとは何か?

概要

ペースメーカーは、心臓が規則的に拍動できるよう電気刺激を送る小型のバッテリ駆動装置です。直径約3.8cmの本体は、リード(電極)と発信器(ジェネレータ)から構成され、心拍が正常なときは刺激を送らない感知モードを備えています。

機能

心臓には洞結節(SAノード)という自律的な電気システムがあり、拍動ごとに上部から下部へ電気信号が伝わり、心筋を収縮させて血液を送り出します。このシステムに異常が生じると心拍が遅くなったり不規則になったりします。ペースメーカーはリードで心臓の電気状態を感知し、異常が検出されると適切なタイミングで微弱な電気パルスを送って正常なリズムを回復させます。

目的

心臓の電気信号が不足すると「不整脈」と呼ばれるリズム障害が起こります。ペースメーカーは低出力の電気パルスでこれを補正し、心拍数が遅すぎる場合や不規則な場合に正常なリズムを維持します。また、心室間の電気信号を同期させる役割もあります。

種類

ペースメーカーは「一時的」および「永久的」の2種類に分けられます。一時的ペースメーカーは、心臓手術後や薬剤過剰摂取など、一時的に心拍調整が必要なケースで使用されます。永久的ペースメーカーは長期間にわたって心拍を管理し、装置の重量やバッテリー寿命などの性能でメーカーやモデルが異なりますが、根本的な機能は同じです。

留意点

医師がペースメーカーの埋込を勧める主な理由は、心拍が遅すぎる・不規則である、または心拍が急激に速くなったり遅くなったりする場合です。重度の不整脈でより高度な治療が必要な場合は、ICD(埋込み型除細動器)と呼ばれる別種の装置が選択されることもあります。

手術(総論) - 関連記事