膝関節の可動技術とリハビリ
術後のリハビリ
手術直後は回復室で簡単なエクササイズを行います。痛みがあるかもしれませんが、実施することで痛みが軽減し、回復が早まります。これらは体重をかけず、ベッド上で行えます。
大腿四頭筋(クアドリセプス)を収縮させ、5秒間キープし、2分間で10回繰り返します。10秒間キープできれば、より早く膝を強化できます。これは等尺性運動で、安定性を高めます。
足首ポンプ:膝を伸ばしたままつま先を天井に向けて上げ、続いて壁側に向けて下げます。1時間ごとに数分ずつ行いましょう。
足を膝の裏側に滑らせるようにして膝を曲げます。足を持ち上げないように注意してください。過度の負担がかかります。
座位で足を床につけた状態で、もう片方の足で足首を後ろから支えて足先を上げます(座位サポート膝曲げ)。十分に強くなったら、支えなしで行えるようになります。
日常活動への移行
膝置換術後は活動量と全身の健康を保つため、早期に立ち上がり歩くことが重要です。また、歩行・階段昇降・座位といった日常動作を再学習します。
まずは歩行器を使って歩き始めます。背筋を伸ばし、歩行器に体重をかけすぎないように小さく前進します。歩くときはつま先を先に持ち上げ、かかとを床に置いてからつま先が着地するようにします。スピードを競わず、ゆっくりと新しい膝での歩行感覚を取り戻しましょう。
階段の昇降では手すりを必ず使用します。上りは健常側の足で体を支え、下りは新しい膝側の足から降ります。これにより膝への過度な負荷を防げます。
上級エクササイズ
膝の筋力が向上したら、立位での膝曲げを行います。歩行器や手すりでバランスを取りながら、タオルを足首に巻き付けて足先をお尻に引き寄せると、膝をやさしく曲げられます。
エアロバイク(エクササイズバイク)を活用して関節の可動域と流動性を高めます。最初はシートを高く設定し、ほぼ膝が伸びた状態で軽い抵抗で後ろ回転させます。慣れたら徐々にペダルの角度を深くし、抵抗を上げていきましょう。
