副鼻腔手術の概要と手順
副鼻腔炎の薬物治療が効果を示さない場合、症状の改善のために副鼻腔手術が検討されます。以下に代表的な手術法と術前・術後のポイントを紹介します。
機能的内視鏡副鼻腔手術(FESS)
内視鏡(光ファイバーと顕微鏡)を鼻腔に挿入し、副鼻腔の開口部を観察します。異常組織を除去して排泄を改善し、炎症を軽減します。外来で行える侵襲の少ない手術で、切開は行わないため傷跡は残りません。術後は軽度の腫脹と違和感が数日続くことがあります。
画像誘導下手術
副鼻腔は眼や脳に近接しているため、三次元マッピングとCTスキャンを組み合わせた画像誘導システムを使用します。内視鏡の位置をリアルタイムで把握し、病変部位を正確に除去できるため、解剖異常がある患者に有効です。
カルドウェル・ルック手術
上顎洞(眼の下に位置する洞)への排泄改善を目的に、上顎骨に窓を開けて鼻腔と連結します。排泄機能の回復や副鼻腔炎の予防に役立ち、悪性腫瘍が認められた場合にも適用されます。
術前の準備
手術前に外科医は副鼻腔の詳細な検査と症状の聴取、服薬歴の確認を行います。CTスキャンで解剖構造と閉塞部位を評価し、手術計画を立てます。
術後の管理
手術後は鼻腔内に止血用パックを入れ、約10日後に医師が洗浄を行い、かさぶたや結痂を防ぎます。その後は自宅で生理食塩水洗浄を継続します。数日間は安静にし、激しい運動や鼻を強くかむ、前屈みになることは避けてください。
