胆嚢手術(胆嚢摘出術)について

歴史

初期の胆嚢手術は胆嚢自体を除去しませんでした。腹腔に入って胆嚢を開き、胆石を取り除き、胆嚢を閉じるだけの手術でした。最初の例は1867年にインディアナポリスで行われました。1882年、ヨハン・アウグスト・ランゲンブッフが胆嚢全摘出を提唱し、長年の実験と技術開発を経て、現在では胆石や胆嚢疾患に対する標準手術となっています。

機能

胆嚢は肝臓の下面に付着した空洞状の臓器で、肝臓が産生する胆汁を貯蔵します。胆汁は常に一定量が産生され、余剰分が胆嚢に蓄えられます。食事が来たとき胆嚢が収縮し、胆汁は胆嚢管を通って総胆管へ流れ、消化管へ排出されます。

手術の種類

現在行われる胆嚢摘出術は大きく分けて「開腹胆嚢摘出術」と「腹腔鏡下胆嚢摘出術」の2種類です。

腹腔鏡下手術は、3~4箇所(5〜10mm)の小さな切開を行い、内視鏡と専用器具で胆嚢を切除します。CO₂で腹腔を膨らませることで作業スペースを確保します。今日行われる胆嚢手術の大半はこの方法です。

開腹手術は、腹壁に大きな切開を作り、従来の手術器具で胆嚢を直接摘出します。切開部は手術後に縫合されます。

検討すべき点

患者は手術の適応や手術法の選択、代替治療の有無、担当外科医の経験や成功率・合併症率などを十分に確認すべきです。また、術後の回復期間に必要なサポート体制も重要です。

手術のメリット

胆石が原因で起こる胆嚢炎や胆嚢痙攣は激しい腹痛や黄疸、重篤な感染を引き起こすことがあります。放置すると命に関わる合併症になる恐れがあります。胆嚢を摘出すれば症状は即座に緩和され、将来的な合併症リスクも低減します。特に腹腔鏡下手術は侵襲が小さく、回復が早い点が大きな利点です。

最新の動向・将来展望

現在、自然開口部経由内視鏡手術(NOTES)と呼ばれる、腹部に切開を加えない新しい手術法が研究されています。経腟、経直腸、経口など自然開口部を利用し、胆嚢摘出を行うことを目指しています。実用化が進めば、さらに侵襲の少ない手術が可能になると期待されています。

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