腰椎固定術の代替方法

Spineuniverse.comによると、米国では毎年約6,500万人が腰痛に悩んでいます。多くの患者は非外科的治療で症状を緩和できますが、症状が重い場合は手術が必要になることがあります。脊椎固定術(スパイナル・フュージョン)は、毎年20万人以上が受ける代表的な手術で、2つ以上の椎体を融合させて脊柱を強化し、痛みを軽減します。しかし、腰椎固定術は唯一の選択肢ではなく、他にもさまざまな代替手段があります。以下に主な代替手術を紹介します。

人工椎間板

人工椎間板置換は、脊椎固定術の代替として用いられます。損傷した椎間板を取り除き、人工の椎間板に置換します。固定術と異なり、手術後も脊椎の可動性が保たれます。

人工椎間板手術には、以下のような利点が期待されています。まず、可動性が維持されるため、他の椎体が過度に摩耗するリスクが低減すると考えられています。また、腰椎固定術に比べて疼痛軽減効果が高いと報告されています。

しかし、リスクも存在します。人工椎間板がずれてしまい、緊急手術が必要になるケースが報告されています。その他、切開部の問題、感染、インプラントへのアレルギー反応、麻痺など、手術全般に伴う合併症のリスクもあります。

椎間板内部電熱凝固(IDET)

IDETは、脊椎固定術の代替として提案されている手技です。細い針を腰部に挿入し、椎間板外側部に熱を加えます。熱がコラーゲン繊維を硬化させ、椎間板の裂け目やひび割れを閉じると考えられています。

しかし、重度の椎間板変性に対する有効性は十分に示されておらず、保険適用も減少しています。

後方動的固定(Posterior Dynamic Stabilization)

後方動的固定は、椎間板にかかる圧力を軽減するデバイスを用いる手術です。spine-health.comのMcAfee医師によれば、膝や足首のブレースが負荷を軽減するのと同様の原理で、脊柱の圧力を緩和し、自然治癒を促します。現在は研究開発段階であり、効果やリスクはまだ明確ではありません。

手術(総論) - 関連記事