前立腺肥大に対するレーザー手術の合併症
前立腺肥大(良性前立腺過形成、BPH)は、加齢とともに多くの男性に見られる非癌性の疾患です。前立腺が肥大すると尿道が狭くなり、排尿に支障をきたします。主に50歳前後で発症し始め、70〜80歳の男性に特に多く見られます。
組織内レーザー治療(インタースティシャルレーザー療法)
組織内レーザー治療は、前立腺肥大による排尿症状を改善するための低侵襲手術です。手術中に陰茎から光ファイバー管を挿入し、レーザーエネルギーで肥大した前立腺組織を焼灼し、尿道の閉塞を除去します。
組織内レーザー治療のメリット
- 前立腺が中等度まで肥大している男性に特に有効です。頻尿、夜間頻尿、尿の途切れ、残尿感といった不快な症状を直接改善します。
- 抗凝固薬を服用中や血液凝固障害がある患者でも、出血がほとんど起こらないため安全に実施できます。
尿閉や尿路感染症のリスク
- 他の手術法に比べ、術後に一時的な尿閉が起こることがあります。尿が出ない場合は、カテーテルを陰茎に挿入して尿を排出する必要があります。
- 手術後に尿路感染症を併発しやすくなる可能性があります。
再治療の必要性
- 症状が十分に改善されない、または時間とともに再発する場合、再度組織内レーザー治療を行うか、別の手術法に切り替えることがあります。
逆行性射精と勃起障害の可能性
- 逆行性射精(射精時に精液が膀胱へ逆流する)リスクがありますが、痛みや健康上の問題はなく、射精時に精液が少ないか全く出ないだけです。
- 手術に伴う勃起不全のリスクは低いものの、まれに性行為中に勃起が維持できなくなることがあります。
