腸切除術と吻合における看護診断
腸切除は腸管の一部を外科的に除去する手術であり、残存した腸の端部を再びつなぐことを「吻合」と呼びます。癌や前癌状態の治療で頻繁に行われます。看護診断は、NANDA が定めた標準化された看護用語で、看護師が患者の問題を体系的に把握し、医療チーム全体で共有できるようにするものです。以下では、術前から在宅までの各段階で想定される看護診断を紹介します。
術前の看護診断
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腸切除(小腸・大腸問わず)は大きな手術です。患者に手術内容や術後の経過について十分な情報提供ができていない場合、看護診断として「情報不足」や「手術に対する不安」「死への不安」などが挙げられます。
手術室での看護診断
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手術室看護師は患者安全を最優先に、以下のような診断を行います。
- 体位固定による皮膚・組織障害リスク
- ラテックスアレルギー反応
- 誤嚥リスク
- 皮膚保護・汚染防止
- 体温調節障害
- 麻酔下でのコミュニケーション障害(意識不明)→患者代弁者としての役割
術後回復室(PACU)での看護診断
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PACU(回復室)では、麻酔の影響が残る中で集中看護が行われます。主な診断例は次のとおりです。
- 嘔気・嘔吐の程度
- 自発呼吸の確保
- 手術部位の回復状況
- 意識混濁・錯乱
- 疼痛評価
病棟での術後看護診断
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入院病棟へ移動した後は、回復全般に関わる診断が中心です。
- 転倒リスク
- 体液量バランス(脱水・過剰)
- 栄養摂取と回復の関係
- 感染リスク(創部・肺炎など)
- 便秘リスク
- 糖尿病患者の場合は血糖コントロール
在宅看護での診断
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多くの患者は自宅で自立した生活が可能ですが、高齢者・障害者・合併症がある場合は在宅看護が必要です。看護師は次のような診断に焦点を当てます。
- 健康行動の促進(食事・運動)
- 自宅環境の安全確保
- 疲労感・エネルギー低下
- 家族間のコミュニケーション・支援体制
- ドレッシング交換不遵守
- 便秘・疼痛・嘔気の管理
- 歩行訓練と転倒防止
- 感染予防と早期発見
