十二指腸スイッチ手術の手順とポイント
十二指腸スイッチ手術は、以下の3つの方法で体重減少を促します。
- 胃の容積を約70%減らし、摂取できる食事量を制限する。
- 腸管を再配線し、食物と胆汁・膵液を小腸の末端でのみ合流させることで、脂質や複合炭水化物の吸収を抑える。
- 胃粘膜に存在する食欲ホルモン・グレリンの産生を減少させ、食欲を抑制する。
胃の切除
手術では胃の約70%を切除し、バナナ状の小さな胃(約3〜5オンス)を残します。術後9〜12か月で徐々に拡大し、最終的には元の約2/3の大きさに戻ります。この胃切除は不可逆的です。
腸管の再配線
食物が胃から小腸へ移動する経路(栄養枝)と、胆汁・膵液が流れる経路(胆膵枝)を別々に配置し、末端で合流させます。これにより脂肪や複合炭水化物の吸収が不完全となります。この再配線は将来的に元に戻すことが可能です。
盲腸・胆嚢の処置
盲腸や胆嚢を切除するかは外科医の判断です。1995年の研究では、胃バイパス手術後6か月で32%の患者が胆石を形成しました。胆嚢を残す場合は胆石予防薬が処方されます。また、盲腸を除去すれば将来の腹痛が虫垂炎と混同されるリスクを減らせます。
段階的十二指腸スイッチ
患者の年齢やBMIが高く、手術リスクが大きい場合は、手術を二段階に分けます。まず制限的な胃切除を行い、体重が減少し健康状態が改善した後に腸管の再配線を実施します。
