卵管摘出手術は閉経をもたらすのか?
卵管は女性の生殖器系をつなぐ細い管で、卵子が卵巣から子宮へ移動する通路です。全長約10センチメートルで、受精は主にこの管内で起こります。膿瘍、嚢胞、感染、管外妊娠、腫瘍などの病変がある場合に、卵管を外科的に除去することがあります。この手術は「卵管摘出(サルピンエクトミー)」と呼ばれます。
結果
閉経は「月経が止まること」を指すため、卵管だけを摘出しても閉経は起こりません。手術後も通常通り月経は続きますが、卵管がないため卵子が子宮に届かず、自然妊娠は不可能になります。月経は無卵巣性(卵子が排卵されない)となり、妊娠を希望する場合は体外受精(IVF)などの助産技術が必要です。
卵管摘出が卵巣摘出や子宮摘出と同時に行われた場合は、卵巣の除去が閉経を引き起こします。卵巣はエストロゲンとプロゲステロンを産生しているため、除去すると以下のような閉経様症状が現れます。
- ほてりや発汗
- イライラ感や不眠
- 膣の乾燥やかゆみ
- 髪の毛の抜けやすさ
- 体重増加や骨密度低下
したがって、卵管だけの摘出では閉経は起こらず、閉経を引き起こすのは卵巣の除去です。
