腎臓摘出手術後の食事と生活指針

入院中の回復期

  • 手術直後は点滴で栄養と水分を補給します。消化器官は手術の影響で休息が必要です。尿道カテーテルが数時間装着されることがあります。

    最初の24時間は氷のかき氷や少量の水だけを許可されることが多いです。

  • 2日目以降は液体食に移行します。スープやゼリー、ジュースなどで消化管を徐々に慣らします。便秘が起きた場合は看護師に伝え、医師の指示で整腸剤を使用します。水分はたっぷり摂取しましょう。

  • 消化機能が回復したら、数日以内に普通の食事に戻ります。まずは味付けの控えめな、脂肪分の少ない食材を選び、揚げ物や辛い料理は避けます。手術や回復に対するストレスは消化に影響するため、穏やかな食事を心がけます。

退院後の自宅生活

  • 退院時に医師から特別な食事制限が指示されない限り、基本は「水分を十分に取る」ことです。残っている一本の腎臓が体内の水分を適切に処理できるよう、1日2リットル以上の水を目安に飲みましょう。

  • 健康な腎臓が残っている場合は、通常の食事に戻って問題ありません。ただし、全身の健康を考えて「低ナトリウム」食を心がけると良いでしょう。新鮮な野菜・果物を中心に、加工食品やインスタント食品は避け、食品ラベルで塩分をチェックします。調味は塩ではなく、にんにく、ハーブ、レモン汁、胡椒などで行いましょう。また、アルコールは控えめにし、禁煙することで回復を促進します。

  • もし腎機能が低下している、または慢性腎臓病の既往がある場合は、医師の指示に従い「腎臓病食」を実施します。主なポイントは以下の通りです。

    • ナトリウム、カリウム、タンパク質、リンの摂取制限
    • カリウムを多く含む塩代用品は使用しない(ハーブブレンドで代用)
    • カルシウムとリンが多い乳製品は控え、必要に応じてビタミンDやリン酸結合薬で骨密度を保護
    • 体重維持のために適度な脂質と炭水化物を摂取し、栄養バランスを保つ

    医師や管理栄養士と相談し、個々の腎機能に合わせた食事計画を作成してください。

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