乳腺摘出手術後の回復期間と注意点
手術の概要
乳腺摘出(ルンプトミー)は、腫瘤の診断や、すでに悪性と判明した腫瘤の除去のために行われます。手術の目的、切除した組織量、リンパ節の関与度によって回復期間が変わります。
手術手順
- 診断目的の摘出:腫瘤の一部または全体を切除し、周囲組織も必要に応じて除去します。採取した組織は病理医が検査し、癌かどうかを判断します。
- 癌が確定した場合の摘出:腫瘤の周囲組織や、がんの転移が疑われるリンパ節も同時に切除します。
術後すぐの対応
全身麻酔下で手術が行われ、通常は日帰りで退院できます。大量の組織やリンパ節を除去した場合は、胸部にドレーンを設置し、余分な体液を排出します。回復室でドレーンの位置確認や止血、鎮痛薬の投与が行われ、意識が回復すれば自宅へ帰ります。
初期回復期間
手術後数日間は疼痛や違和感が続きます。痛みの強さと持続時間は個人差と手術範囲によります。診断目的の摘出でも、運転や重いものを持つことは少なくとも数日間は控えてください。リンパ節を摘出した場合は、回復が数週間に延びることがあります。
長期的な経過
乳がん患者の場合、摘出後に放射線療法や化学療法が追加で行われることが多く、回復期間はさらに長くなります。診断用摘出の結果は約1週間で判明し、良性(線維腺腫や線維嚢胞性変化)であれば追加治療は不要です。悪性と判明した場合は、腫瘍外科医や腫瘍内科医と次の手術や治療方針を相談します。
合併症と注意点
- 麻酔に対するアレルギー反応の可能性。
- 手術部位の感染予防のため、清潔を保つことが重要です。
- 体液のたまりやリンパ浮腫(腕の腫れ)になることがあります。
- 発熱、発赤、腫脹などの異常症状が現れたら、速やかに医療機関へ連絡してください。
