外科的手術による閉経治療と対策

卵巣を摘出する手術は、早期閉経を引き起こします。卵巣ががんに侵されたケースや、家族歴・BRCA遺伝子変異があるために予防的に卵巣を除去するケースがあります。いずれの場合も、自然閉経と同様に気分の変動やほてり(ホットフラッシュ)などの症状が現れます。適切な対策を取ることで、術後の閉経生活を快適に過ごすことができます。

閉経の副作用

  • 体重増加、倦怠感、気分の変動、睡眠障害、記憶力の低下、膀胱機能の変化、膣の乾燥、性欲低下、ほてり(ホットフラッシュ)などがあります。個人差が大きく、全ての症状が出るわけではありません。

ホルモン補充療法(HRT)

  • 手術による閉経後の代表的な治療法はホルモン補充療法です。エストロゲンは膣の乾燥を緩和し、プロゲステロンやテストステロンも併用されます。投与量は卵巣が自然に分泌していた量より少ないことが一般的です。リスクとベネフィットは医師と十分に相談してください。
  • バイオアイデンティカルホルモンは、体内で作られるホルモンと化学構造が同一のため、体が区別できません。安全性や適応については専門医の判断が必要です。

カルシウム

  • 手術閉経は骨密度低下を招きやすいため、1日あたり1200 mgのカルシウム摂取が推奨されます。サプリメントや食事で補い、ビタミンDと併用すると吸収が促進されます。

運動

  • 定期的な運動は気分の改善と骨粗鬆症予防に効果的です。特に体重負荷がかかるエクササイズやレジスタンストレーニングは骨を強化し、カルシウムの流失を防ぎます。

抗うつ薬

  • 抗うつ薬は気分の安定だけでなく、ほてりの頻度や強さを軽減することがあります。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが代表的です。

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