生体臓器提供に伴うリスク
生体臓器提供について
臓器は、ドナーが亡くなった後だけでなく、生きている間に提供することも可能です。OrganDonor.govによると、最初の生体移植は1954年に行われ、現在では年間約6,000件の生体臓器提供が行われています。
提供者になる条件
生体提供は主に親族や親しい友人間で行われ、最も一般的なのは腎臓です。肝臓の一葉、肺、膵臓の一部、腸の一部なども提供可能です。提供者は手術前に詳細な評価を受け、身体的・精神的に健康であることが求められます。年齢は18〜60歳が理想とされ、糖尿病、がん、高血圧、腎疾患、冠状動脈疾患などの既往歴がある人は対象外です。
一般的な合併症
手術全般に共通するリスクとして、疼痛、感染症、肺炎、血栓、出血、麻酔に対するアレルギー反応、輸血の必要性、最悪の場合は死亡があります。ABCニュースによれば、肝臓提供者1,000件あたり約10件の死亡例が報告されています。
長期的リスク
生体提供には長期的な合併症リスクもあります。
- 腎臓提供者は高血圧や腎不全のリスクが増加します。
- 肺提供者は肺膿瘍、血痰、異常な心拍リズムが起こることがあります。
- 膵臓提供者は脾臓摘出が必要になる可能性や、糖尿病を発症するリスクがあります。
- 腸の一部を提供した場合、小腸閉塞、体重減少、下痢などの問題が生じることがあります。
その他のリスク
提供を決断する際は、手術のメリットとデメリットを慎重に比較検討する必要があります。臓器提供自体は命を救う手術ですが、提供者側の生活の質が低下したり、障害が残ったり、医療保険料が上がる可能性があります。また、手術後にうつや不安といった心理的問題が生じることも報告されています。
