頸椎椎間板手術の合併症と対処法
25歳から50歳の間に、椎間板ヘルニアで激しい痛みや不快感を経験する人が多くいます。椎間板のゼリー状の中心部(髄核)が破れ、脊髄管内に飛び出すと神経が圧迫され、腕や手に痛み、しびれ、筋力低下が現れます。放置すると歩行障害や手の協調運動障害、排尿障害など重篤な症状につながります。
神経損傷
椎間板手術中に脊髄や神経が損傷すると、部分的または完全な麻痺、感覚障害が起こることがあります。神経が損傷すると排泄管理が困難になることもあります。また、神経被膜が破れると脊髄液が漏れ、修復手術が必要になることがあります。
感染症
手術後の創部感染は1〜5%程度報告されています。術前・術後に抗生物質を投与しても、軽度の感染は薬で治りますが、重度の場合は全身麻酔下での創部洗浄が必要です。術前に他部位の感染がある場合は、必ず医師に相談してください。
手術失敗・再手術の必要性
椎間板固定術(椎体癒合手術)の成功率は約95%ですが、稀に固定が不十分で再手術が必要になることがあります。
血栓症
頸椎椎間板手術後はまれですが、下肢の深部静脈血栓症や肺塞栓が起こることがあります。ふくらはぎ圧迫装置や弾性ストッキング(TEDストッキング)の使用で予防できます。過去に血栓症の既往がある場合は医師に伝えてください。
警戒サイン
手術後に以下の症状が現れたらすぐに医師へ連絡してください。
- 過度の出血や創部からの膿、赤み
- 発熱
- 排尿障害
- 下肢のしびれや筋力低下
