斜視手術の合併症と対策
斜視(ストラビズム)は眼球が正常な位置からずれた状態で、視力低下や複視を引き起こすことがあります。欠損が重度で視覚障害が生じる場合に手術が必要となります。手術の合併症は比較的軽微ですが、事前にリスクを把握しておくことが重要です。
事実
斜視は眼球の位置がずれることで視力に影響を与える状態です。子供から大人まで様々な原因があり、脳損傷や先天的要因などが含まれます。斜視は通常、3歳未満の幼児期に発症しますが、成人になってから起こることもあります。未治療のままでは幼児に弱視、年長者に複視を招くことがあります。
斜視はずれの方向で分類され、主なタイプは上斜視(上向き)、内斜視(内側)、下斜視(下向き)、外斜視(外側)です。
治療法
眼鏡、眼筋エクササイズ、プリズム、手術などで眼位を矯正し、両眼視を回復させます。弱視の子供は遮眼療法が必要になることがあります。成人の斜視に対してはボトックス注射が適応される場合もあります。早期発見・早期治療が重要で、外科的介入は特に目立つ場合や三次元視の改善が期待できるときに選択されます。手術は機能的な改善だけでなく、外見上の悩みを軽減する効果もあります。
手術の概要
斜視手術は眼筋の位置を調整することで行われます。手術中に眼筋を露出し、必要に応じて筋肉を強化したり緩めたりします。場合によっては、見た目が正常な側の眼筋も調整し、全体のバランスを取ります。すべての外科手術と同様に、リスクや合併症が伴います。
手術時の合併症
手術中に起こり得る合併症としては、出血による結膜充血、眼球壁の穿孔、筋肉の脱落(スリップ)があります。筋肉脱落は極めて稀ですが、筋肉が眼球にしっかり固定されなかった場合に発生し、再び眼窩から取り出して再固定が必要です。
術後の合併症
重大な術後合併症はまれですが、以下のような問題が起こる可能性があります。再手術が必要になるケース、過矯正や不足矯正による眼位のずれ、複視、縫合部の嚢胞形成、眼球感染、視力低下などです。
検討すべき点
斜視手術にはリスクがあるものの、外観の改善や複視の軽減といった大きなメリットがあります。子供の斜視は早期に治療を開始するほど成功率が高く、成人の斜視手術でも両眼視や視野の回復が期待できます。手術を受ける前に、医師とリスク・ベネフィットを十分に話し合うことが重要です。
