真菌感染症に対する銀の使用

背景

皮膚の真菌感染は、リングワームや水虫としてよく見られ、特に新しい創傷ややけどの傷口でも問題になることがあります。銀は抗菌・抗真菌作用があるため、創傷の治療に広く使用されています。一部の代替医療者は、コロイド銀を内服させることで慢性の真菌感染を治すと主張していますが、銀の内部摂取は皮膚や眼に銀が沈着し、青灰色に変色する「アルジリア」を引き起こす危険があります。

Quackwatch の Stephen Barrett 氏によれば、コロイド銀の内服でアルジリアを発症した事例が多数報告されています。この状態は主に色素沈着以外の重大な健康被害は少ないとされていますが、ScienceBasedMedicine の Mark Crislip 氏は、銀の内服が感染症に効果的であるという科学的根拠は存在しないと指摘しています。そのため、米国食品医薬品局(FDA)は銀を内服して病気を治すという主張を禁止しています。

一方、銀の外用は感染予防や細菌・真菌の除去に利用されています。やけど患者に対しては、銀クリームを塗布して感染のリスクを低減させます。Cochrane データベースの体系的レビュー(Hester Vermeulen ら)によれば、銀は潰瘍の治癒を促進する可能性がありますが、エビデンスは不十分であり、さらなる研究が必要とされています。

使用方法

真菌感染の治療に銀を使用する場合は、内部摂取は避け、外用での使用を基本としてください。どうしても内服を検討する場合は、銀濃度が低い製品を選び、使用期間を短期間に限定することが重要です。やけどや創傷に銀クリームを使用する際は、必ず医師に相談し、安全性を確認してください。

外用で銀クリームを使用する際のポイントは次のとおりです。

  • 創部を清潔に保ち、ドレッシングは頻繁に交換する。
  • ドレッシングやクリームを扱う前後に必ず手を洗う。
  • 創傷が完全に治癒するまで、指示された頻度で銀クリームを塗布し続ける。

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