コレステロールに対するキレート療法の効果と注意点
キレート療法の概要
キレート療法は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)という化学物質をゆっくりと注射または点滴で投与する治療法です。EDTAは体内の有害な金属(鉛、鉄、銅、アルミニウム、亜鉛、水銀、カルシウムなど)と結合し、腎臓を通じて尿として排出させます。1930年代にドイツの染料産業で開発され、現在は鉛中毒などの治療に正式に承認されています。
コレステロール値への影響
研究によると、EDTA点滴はHDL(善玉コレステロール)を増加させ、LDL(悪玉コレステロール)を減少させる効果があります。ミネラルやビタミン補給と併用することで、HDLは高いレベルを維持し、LDLは低下します。
また、キレート療法は動脈硬化の進行を抑制することが報告されています。プラーク(コレステロールとカルシウムの沈着)は心筋梗塞や狭心症、脳卒中、下肢の疼痛などの原因となりますが、EDTAは血中のカルシウムを除去し、プラークの分解を促します。
さらに、血小板の生成が抑制されるため血液の粘性が低下し、血流がスムーズになります。この効果は外科手術や血管再建術に比べて侵襲が少ないとされています。
デメリットと注意点
キレート療法は効果が期待できる一方で、費用が高額になることが問題です。保険適用外が多く、1回の治療費は約8,000円程度とされています。効果を得るには20回から100回程度の治療が必要とされ、総額は数十万円に達することがあります。また、1回の点滴は3〜4時間かかります。
