咳止め薬以外に咳に使用できる方法
咳は肺にたまった液体や粘液、異物を排除しようとする自然な防御反応です。しかし、咳が続くと刺激が増幅し、睡眠不足や免疫低下を招き、さらに咳が悪化する悪循環に陥ります。咳止め薬で症状を抑えても、根本原因が解消されないことが多いので、代替療法や自然な対策を知っておくことが重要です。
咳止め薬(薬剤)
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テルピン水和物+コデイン(甘草とオレンジピール風味)は、1980年代後半に市販薬として販売中止となりました。米国食品医薬品局(FDA)の調査では、痰を緩める効果はほとんどなく、グアイフェネシンや何もしない場合と比べても差がありませんでした。コデインは咳抑制作用があるものの、長期使用による依存リスクが問題視されています。
デキストロメトルファン(ロビトゥシン)やジフェンヒドラミン(ベナドリル)は、2004年にペンシルベニア州立大学で実施された二重盲検試験で、プラセボと同等の効果しか示さなかったと報告されています。一方、2006年の別の研究では、はちみつが咳の緩和に有意な効果を持つことが示されました。
歴史的な民間療法
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ササフラス、キャットニップ、タマネギ、ショウガ、オレガノオイル、ホーレハンド、ユーカリ、ペニーロイヤルなどは、何世紀にもわたり咳の緩和に利用されてきました。19世紀末のレシピでは、ホーレハンドのキャンディが効果的とされ、現在でもドラッグストアで販売されています。ササフラスの根を洗って煮出したお茶に砂糖やはちみつを加え、蒸気を吸い込みながら飲むと胸部のうっ血が緩むとされています。
湿布・パウチ
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タマネギをスープにしたり、胸に貼る湿布(パウチ)として利用したりする方法があります。マスタードプラスターも痰の排出を助けると信じられてきました。湿布の温熱効果で一時的な快適さは得られますが、咳の原因や持続時間を短縮する科学的根拠は乏しいです。
咳キャンディ(トローチ)
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1800年代のレシピでは、スリッパリーエルムの樹皮、アイリッシュモス、亜麻仁、甘草、アニス、黒砂糖、レモン汁、酢、ペパーミント、ウィンターグリーン、ホーレハンドの葉などを煮詰め、硬いキャンディ状に固めて粉砂糖をまぶし、瓶詰めしていました。これらはトローチとしても販売され、喉の刺激を和らげると考えられています。
チョコレートとテオブロミン
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チョコレートや紅茶に含まれるテオブロミンは、近年注目されている咳緩和成分です。英国で実施された二重盲検試験(FASEB Journal掲載)では、テオブロミンを摂取した被験者は、コデインを摂取した群に比べて約3分の1だけ多くカプサイシンが必要となり、咳反射が抑制されたと報告されています。コデインは確かに有効ですが、依存性が高いため、テオブロミンは安全性の面で有望です。
