手根管症候群のパラフィンワックス治療法

手根管症候群は、手首から指、前腕、肘にかけて痛み、しびれ、筋力低下や感覚異常を引き起こす疾患です。主な原因は正中神経が圧迫されることで、作業時の手首の姿勢が大きく関与します。一般的な治療は、安静、手首用サポーター、抗炎症薬、鎮痛剤の併用です。さらに、対照浴(コントラストバス)の一種であるパラフィンバスが症状緩和に役立つことがあります。

コントラストバス(温水・氷水)

炎症を抑え、血行を促進するために、温水と氷水を交互に使用する対照浴が推奨されます。一般的な手順は、温かい水に2〜3分間手首を浸し、続いて氷水に1分間浸すというものです。1日2〜3回実施すると、温水で血流が増し、氷水で炎症が軽減されます。

パラフィンバス

もともとスパで手を柔らかくするために用いられたパラフィンバスは、手根管症候群の症状緩和にも利用できます。市販の自動温度調節機能付きユニットや、スロークッカーとキャンディ温度計を使って自作することも可能です。その際、ワックスの温度は摂氏51度(華氏125度)を超えないようにし、やけどを防ぎます。パラフィンは熱伝導が遅いため、冷却浴は行いませんが、手と手首全体を均一に温め、血行を促進して回復を早めます。

実施手順

  1. 手や手首に開放創がないこと、ジュエリーをすべて外すことを確認します。
  2. 必要に応じてハンドクリームで保湿し、ワックスが肌にくっつきすぎないようにします。
  3. 溶かしたパラフィンに手首を2〜8回短時間浸し、ワックスの層を形成します。浴槽の側面に触れないよう注意し、手はできるだけ静止させます。
  4. ワックスが滴り落ちないように、手をプラスチック袋やタオルで包んで熱を保持します。
  5. 硬化したワックスを剥がすまで最低10分待ちます。
  6. 症状が続く限り、1日2回程度の使用が安全とされています。

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