重曹(炭酸水素ナトリウム)の医療利用
制酸剤としての使用
重曹は水に溶かすと弱アルカリ性となり、胃酸を中和します。胸やけや消化不良の際は、重曹小さじ1/2(約2.5 g)を水200 mlに溶かして飲みます。2時間ごとに服用できますが、24時間で7回以上、または60歳以上の方は3回以上は避けてください。空腹時やナトリウム制限食の場合は使用しないこと、粉が完全に溶けていることを確認してください。処方薬を服用中の場合は医師に相談しましょう。
アシドーシスの治療
血液が過度に酸性になる状態(アシドーシス)には、医療機関でナトリウム重炭酸ナトリウム溶液を点滴投与します。必ず資格を有する医療従事者が行う必要があります。
抗うつ薬過剰摂取時の対処
三環系抗うつ薬アミトリプチリンの過剰摂取は重篤な心抑制を引き起こします。研究では、エピネフリンとナトリウム重炭酸ナトリウムを併用すると治療効果が高まることが示されています。
皮膚疾患への応用
重曹を入れた入浴は日焼けの痛みを和らげます。浴槽にカップ1杯(約200 g)の重曹を溶かして入浴し、終了後は皮膚に残った重曹をしっかり洗い流してください。虫刺されには、重曹大さじ3に水小さじ1を加えてペーストを作り、患部に塗布して治癒を促します。また、ニキビ対策として薄めた重曹液を顔に塗り、乾燥させてから洗い流すマスクも有効です。
使用上の注意
重曹は塩分を含むため、高血圧や腎機能障害のある方は医師に相談してください。胃酸と反応して二酸化炭素が発生し、胃が膨張することがあります。頭痛、吐き気、呼吸抑制、尿や便、嘔吐物にコーヒーかす様な血液が混じる、足のむくみなどの症状が出た場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
