液体酸素が危険な理由

酸素は常温では気体ですが、液体酸素は圧縮して得られます。液体酸素は極めて揮発性が高く、容器から漏れ出すと重度の凍傷を起こし、火源の近くでは激しく爆発します。また、皮膚や眼に触れると焼傷し、様々な材料の内部構造を変化させて崩壊させることがあります。

なぜ特別な貯蔵タンクが必要か

液体酸素は沸点が-180℃以下と非常に低温で、そこ以上の温度になると急激に気化し容器内圧が上昇して爆発の危険があります。そのため、米国規格協会(ANSI)認定の特別設計タンクと、同様に認定された蒸発バルブが必須です。

希釈しない限り吸入しないでください

大気中の酸素は約21%で安全に呼吸できますが、濃度が50%までなら人体に大きな影響はありません。80%以上になると呼吸器刺激、肺機能低下、神経障害、意識喪失を招き、純粋な液体酸素の吸入は致命的です。

液体酸素の輸送規則

液体酸素を運搬する容器は米国運輸省(DOT)の承認が必要です。温度管理や取り扱い方法について厳格な基準が設けられており、道路に漏れた場合は路面を損傷し、衣服や髪の毛に付着すれば燃焼リスクが高まります。

液体酸素の用途

ロケット燃料としての軍事利用や、アセチレン溶接・金属切断などの産業用途があります。液化することで体積を大幅に減らし、タンクに圧縮保存できるため輸送が容易になります。近年では水中に溶解させた呼吸可能な水の研究も進められています。

個人防護

液体酸素を扱う際は、耐低温手袋、保護メガネ、フェイスシールド、長袖・長ズボン、耐衝撃ブーツを必ず着用してください。万が一のこぼれは深刻な事故につながります。

応急処置

皮膚が液体酸素に触れたら、直ちに汚染された衣服を脱ぎ、ぬるま湯でやさしく洗い流します。接触部が黄色く変色した場合は凍傷の可能性があるため、速やかに医師の診察を受けてください。

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