Enterobacter aerogenes に効くスパイスとその効果

人体の常在菌は体内環境を維持する重要な役割を果たしています。その中でも Enterobacter aerogenes(エンテロバクター・エロゲネス)は消化管に常在し、消毒剤や一部の抗生物質に対して耐性を示します。抗生物質で他の菌が減少すると、E. aerogenes が増殖して感染症を引き起こすことがあります。しかし、自然界に存在する抗菌成分にはこの菌に対する弱点があります。

シナモン

研究では、シナモン抽出物が E. aerogenes の増殖を強く抑制することが示されています。グラム陰性菌(染色でピンクになる菌)全般がシナモンに感受性を持ち、メリーランド大学の実験ではシナモンエキス、シナモンオイル、シナモンアルデヒド(中医学で使用)を組み合わせると抑制効果がさらに高まります。

クローブ

クローブは中医学で古くから用いられ、乾燥したクローブの抽出物(主成分はユージェノール)が E. aerogenes の増殖を阻害します。カラチ大学の「In Vitro Antibacterial Activity of Clove Against Gram Negative Bacteria」では、クローブオイルが非常に強い抗菌活性を示すことが報告されています。オイル自体は毒性がありますが、食品添加物として使用されるユージェノールは安全です。

にんにく(粉末)

にんにくは抗菌作用が広く知られ、粉末やエキスの形で E. coli、E. aerogenes、サルモネラ、ブドウ球菌などの培養菌に対して有効です。アリシンなどの活性成分が細菌の細胞壁や代謝を阻害します。

スパイス療法の背景

E. aerogenes は「スーパーバグ」と呼ばれる耐性菌グループに属し、従来の抗菌薬に対して高い耐性を示します。一方、上記のスパイスに含まれる天然抗菌剤は医療機関での過度な使用が少なく、耐性が形成されにくい点が注目されています。現在も研究が進められていますが、スパイスは E. aerogenes 感染の補助的な対策として有望です。

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