シーダーリーフオイルとシーダーウッドオイルの違いとは
シーダーリーフオイルとシーダーウッドオイルは、ヒノキ科やスギ科に属する針葉樹から得られるエッセンシャルオイルです。抽出部位や化学組成、香りや用途に大きな違いがあります。本稿ではそれぞれの特徴を分かりやすく比較します。
原料と抽出方法
シーダーリーフオイルは、ツジャ・オクシデンタリス(白杉)やツジャ・プリカタ(西部レッドシダー)の葉と枝先端を蒸留して得られます。
シーダーウッドオイルは、ジュニパス・バージニアナ(レッドシダー)やその他のスギ・ヒノキ類の木屑やチップを蒸留し、廃材となっていた木材を有効活用して抽出します。
化学成分
シーダーリーフオイルの主な活性成分はツジョンとフェンチオンです。
シーダーウッドオイルは、セドレン類やセスキテルペンに加え、セドロールやウィドロールといった成分を含みます。
外観と香り
シーダーリーフオイルは無色から淡黄色の液体で、爽やかで鋭い香りとカンフル様のニュアンスがあります。
シーダーウッドオイルは黄褐色から濃い茶色の粘性液体で、時間が経つと結晶化することがあります。木質・土壌系の香りが特徴で、リーフオイルよりも粘度が高いです。
主な用途
シーダーウッドオイルは古代エジプトでミイラ防腐に使用された歴史があり、現在は家庭用洗剤、デオドラント、石鹸などの香料として利用されています。また、天然の虫除けとしても広く使われ、セドロールやセドリル酢酸エステルに精製されて香料・医薬品業界に供給されます。
シーダーリーフオイルはツジョン含有量が高く、アルブチンに似た幻覚成分として知られ、流産誘発性があるとされています。
医療・健康への利用
シーダーウッドオイルは去痰剤やにきびの外用治療に用いられます。
シーダーリーフオイルは抗鼻閉作用があるとされ、風邪の緩和に使用されます。また、ツジャ油の主要成分であり、性器イボの治療や呼吸器感染症への効果が期待されていますが、米国がん協会は科学的根拠がないと警告しています。
