呼吸障害に効くインドの伝統療法

アーユルヴェーダと呼吸障害

アーユルヴェーダはインド古来のホリスティック医療で、約3000〜5000年の歴史があります。体内の生命エネルギー(プラーナ)を調和させ、心身のバランスを整えることが健康の根本と考えられています。呼吸器系のトラブルには、ハーブ療法とヨガ呼吸法が主に用いられます。

喘息(アスレマ)に対するインドのハーブ療法

  • バコパ・モニエリ(Bacopa monnieri):古代インドで喘息や精神疾患、てんかん、心血管疾患、咽頭炎などに使用されてきた葉エキスです。6世紀頃から利用され、カプセル形態で販売されています。
    推奨摂取量は1日3回、1回あたり50〜150 mgです。副作用として疲労感、口渇、過度の喉の渇きが報告されています。頻脈や心臓疾患がある場合は直ちに使用を中止してください。また、甲状腺ホルモン剤や鎮静剤との相互作用があるため、併用は避けるべきです。

呼吸困難に対するジャタマンサ(Jatamansi)

  • ジャタマンサは根が木質化したハーブで、咳や痙攣性咳嗽、肺機能低下の改善に用いられます。以下の形態で摂取できます。
    粉末:カプセルに入れ、1日250〜500 mgを呼吸症状が改善するまで継続。
    乾燥根:1日1〜10 mgを服用。
    チンキ:1日3回、1回あたり3〜12 mgを使用。

ブハラサナ(Bhadrasana)ヨガポーズ

ブハラサナは自然治癒力を高めるとされる座位のヨガポーズです。風邪やウイルス感染、喘息、気管支炎などで呼吸がしにくいときに、体内エネルギーのリセットに役立ちます。毎日継続して行うことで、肺活量の向上が期待できます。

実践手順

  1. 床に座り、臀部をすねの後ろ側に置く(背筋はまっすぐに)。足は後方に向け、膝は床に付けたままのヴィーラサナ(Vajrasana)姿勢です。
  2. 膝をゆっくりと左右に開き、可能であれば手を後ろに伸ばしてつま先に触れます。ただし、無理に伸ばさないよう注意してください。
  3. 目を閉じて呼吸に意識を向け、ゆっくりと深呼吸を繰り返します。横隔膜が広がり、肺に十分な酸素が取り込めるようになります。
  4. この姿勢を1回につき2〜3分間、1日2〜3回行うと呼吸機能の改善が期待できます。

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