エネルギー源としての生体分子
脂質について
脂質は非極性の生体分子で、水に溶けません。ヒトの体内では細胞膜の構成要素として機能します。一部の科学者は、こうした膜が偶然の化学反応から生命の起源となったと考えています。この仮説では、脂質が大気条件と反応し、生命を創出するだけのエネルギーを生み出したとされます。実験室で脂質膜構造を作製するには、炭化水素と水を混合します。
脂質の種類
脂肪酸:長い炭化水素鎖を持ち、エネルギーの貯蔵・輸送に利用されます。
トリグリセリド:油や脂肪と結合した形でエネルギーを蓄えます。
ワックス:アルコールと結合し、葉や茎に防水性の被膜を提供します。
リン脂質:細胞膜の主要成分で、物質の出入りを制御します。
炭水化物について
炭水化物は主に糖類とそれらの重合体として認識され、エネルギー産生やエネルギーサイクルの構築に重要な役割を果たします。炭水化物は単糖類、二糖類、そして多糖類に分類されます。単糖類は単一の糖分子からなり、二糖類・多糖類は糖と他の化学基が結合した構造です。多糖類にはグリコーゲン、デンプン、セルロースなど、数百単位の単糖が連なるものが含まれます。
実験室での取り扱い
脂質と同様に、炭水化物も比較的容易に実験室で合成できます。簡単な混合手順で作製可能です。ただし、起源モデルに炭水化物を組み込む際は課題があります。例えば、リボースは他のヌクレオチドと適切に結合しにくく、過去の実験で問題となっています。炭水化物モデルを作製する際は、複数回の試行を計画することが推奨されます。
