海藻の医療用途と注意点

海藻は塩水に生息する海藻類で、古くから医療用途に利用されてきました。ローマ人は皮膚の発疹ややけど、創傷の治療に用い、18世紀のスコットランドの医師は腹壁の膿瘍排出に使用しました。中国や日本でも何世紀にもわたり、がんや腺の疾患の治療に活用されてきました。栄養価が高いため、アジア全域で食用としても広く親しまれています。海藻は主に赤、緑、褐色の三大系統に分かれ、現在もさまざまな医療応用が研究・実用化されています。

創傷管理

褐藻に含まれる天然多糖類「アルギン酸」は、傷のドレッシング材として広く利用されています。Zfootdoc.com の Michael Zapf 医師によれば、アルギン酸ドレッシングは創傷から分泌される液体を大量に吸収し、湿潤環境を維持します。また、液体とアルギン酸が形成する繊維質ゲルが創傷の治癒を促進します。さらに、海藻由来のカルシウムアルギン酸は、生分解性で高吸収性のドレッシングとして商品化されています。

降圧効果

Drugs.com の報告によると、海藻製剤を用いた二重盲検クロスオーバー試験で、軽度の高血圧を持つ中年患者の血圧が低下しました。海藻中のイオン交換作用が血圧低下に寄与すると考えられています。ただし、死亡率の低減が確認されていないため、現在のところ高血圧の標準治療としては推奨されていません。

抗がん効果

食用の褐藻「コンブ」から抽出される多糖類ラミナリアは、様々な誘発性がんの進行を抑制することが研究で示されています。この成分は、がんを引き起こす物質に対する免疫応答を強化する可能性があります。

注意点

海藻はヨウ素を豊富に含むため、サプリメントや乾燥海藻を過剰に摂取すると、推奨上限(1,000 µg/日)を超える恐れがあります。過剰なヨウ素は甲状腺機能障害を招くことがあります。また、乾燥海藻の過剰摂取は皮膚が黄色くなるカロテン皮膚症を引き起こすことがあります。海藻に含まれる成分は子宮頸部の成熟や拡張を促す作用がありますが、母子感染のリスクが高いため、医療目的以外での使用は避けるべきです。

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