薬用植物の例とその効能
製薬会社が開発する化学薬剤は必ずしも必要ではありません。庭や野原に自生する植物の中にも、血圧上昇やアルツハイマー病、胃痛などさまざまな疾患に効果が期待できるものがあります。
ジンセン(高麗人参)
ジンセンは免疫力向上やエネルギー増強に優れ、米国国立公園局によれば世界で最も広く使用されている薬用植物です。神経系、ホルモンバランス、血糖値の調整を助け、基本的な体機能を改善します。米国東部の広葉樹林に自生し、商業的にも栽培されています。アジアジンセンは約5千年の使用歴があり、属名「Panax」はギリシャ語で「全ての治癒」を意味します。
ブラッドルート
血根(ブラッドルート)は主に喉や気管支の症状に用いられ、製薬会社は少量を他の成分と混合して心臓疾患や片頭痛の治療に利用しています。ペーストに加工すれば皮膚疾患やイボの治療に使用でき、歯磨き粉やマウスウォッシュに配合されることもあります。根から赤い汁を出すこの植物は、北米東部の湿った林床に自生し、先住民は薬用だけでなく顔料としても利用していました。
タンポウ
雑草と見なされがちなタンポウは、抗菌作用があり創傷の治療に役立ちます。摂取すると腎臓・膀胱・胆嚢の機能改善や胆石、黄疸、高血圧などの血液・腎臓系疾患に効果があるとされています。また、世界各地の料理にも利用されており、北米全域に広がっていますが、起源はヨーロッパまたはアジアと考えられています。
イチョウ
イチョウは約3億年前から存在する最古の樹種とされ、中国東部原産です。中国では5千年以上にわたり利用され、免疫を高める抗酸化物質を含みます。心臓や腎臓の疾患、アルツハイマー病の予防に効果が報告されており、エネルギー産生を促進し脳の代謝を活性化させることで集中力向上にも寄与します。
ワイルドキャロット(クイーンアンのレース)
タンポウ同様に雑草扱いされがちなワイルドキャロットは、抗ウイルス、二日酔い防止、妊娠率向上、パーキンソン病予防など多岐にわたる効能があります。胃腸の不調や肝臓・腎臓・膀胱の疾患を和らげ、葉に多く含まれるポルフィリンは自然な催淫作用を持ちます。
