MSM(メチルスルフォニルメタン)の摂取による主な効果とは?
MSM(メチルスルフォニルメタン)は、サプリメントとして販売されている「天然に存在する硫黄化合物」です。海洋の植物プランクトンや藻類が前駆体硫黄化合物を放出することが起源とされています。市販のMSMは、ジメチルスルホキシドと過酸化水素を混合し、残存化合物を精製することで製造されます。医薬品のような規制はなく、製品の純度はメーカーによって差がある点に留意が必要です。
関節痛緩和
変形性関節症や変形性関節リウマチなどの慢性関節疾患に苦しむ人々は、MSMの摂取で痛みが軽減すると報告されています。主に経験的な報告ですが、科学的根拠もいくつか示されています。2006年3月号の『Osteoarthritis and Cartilage』に掲載された二重盲検・プラセボ対照試験(対象50名)では、MSM摂取により「痛みと身体機能の障害」が有意に改善されたと報告されています(参考文献2)。サンプル数は小規模ですが、実証的な裏付けがあるといえます。また、関節痛緩和を目的としたグルコサミンやコンドロイチンとの併用が相乗効果をもたらすと、関節・グルコサミン情報センターは指摘しています(参考文献3)。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の症状緩和にもMSMが期待されています。2002年4月8日付の『Journal of Alternative and Complementary Medicine』に掲載されたオープンラベル試験(30日間、参加者50名が2,600 mgのMSMを経口投与)では、エネルギーレベルの向上と呼吸器症状の軽減が認められました(参考文献4)。結果は決定的ではありませんが、二重盲検・大規模試験の実施が推奨されており、MSMが花粉症症状の緩和に一定の効果を示す可能性が示唆されています。
その他の効果
関節痛や花粉症以外にも、MSMには以下のような報告があります。
- 髪・爪・肌の健康改善やシワの軽減(David Wolfe著『Eating For Beauty』、Well-women.com)
- 筋肉痙攣の緩和(アスリートの声)
- 免疫機能のサポートとニキビの減少(Well-women.com)
- ほぼ無毒性であり、健康な人が摂取して害が出るリスクは極めて低い
上記の効果は、関節痛やアレルギーに比べて科学的裏付けが薄いものの、実体験や少数の研究で支持されています。MSMは適切な用量であれば安全性が高く、サプリメントとして幅広く利用されています。
