薬効を持つ熱帯植物の紹介
世界保健機関(WHO)によると、世界人口の最大80%が一次医療として薬用植物に依存しています。ラテンアメリカや南米の先住民族は紀元前8,000年頃から熱帯植物を治療に利用してきました。現在でも製薬会社は処方薬の原料として薬用植物を活用しています。
アロエベラ
アロエベラの薬用利用は紀元前333年にアレクサンドロス大王が記録したとされています。約180種あるアロエ属の中で、主に火傷、日焼け、虫刺され、擦り傷の治療に用いられます。また、放射線障害や慢性便秘の治療にも利用され、葉から採れるジェルが主要な有効成分です。
カカオ植物
カカオの葉・果実・種子・樹皮など、すべての部位から150種以上の治癒成分が抽出されます。オルメカ、アステカ、マヤ文明が古くから利用し、不安、疲労、発熱、咳、腎結石の緩和に効果があります。チョコレートに含まれるポリフェノールは心臓病予防にも期待されています。
クアラ(矢毒)
南米の先住民族が矢毒として使用した有毒なつる植物ですが、アルカロイドが豊富で筋弛緩作用があります。麻酔薬としての利用や、発熱、浮腫、腎結石、打撲の治療に役立ちます。
グアラナ
ブラジルの部族が利用する熱帯植物で、種子にはカフェインが豊富に含まれ、コーヒーの約2.5倍の刺激効果があります。そのため、片頭痛や神経性頭痛、麻痺、尿路感染症、神経痛の緩和に有効です。また、タンニンが多く下痢の改善にも寄与します。
ヴィオラ(ペリウィンクル)
熱帯性のヴィオラは高血糖や糖尿病の治療に用いられます。さらに、抗がん剤ビンブラスチンとビンクリスチンの原料植物でもあり、ビンブラスチンはホジキン病、ビンクリスチンは小児白血病の治療に使用されます。
イエルバ・マテ
イエルバ・マテの葉はお茶や薬として広く利用され、エネルギー増強、食欲抑制、記憶力向上、消化促進に効果があります。また、鎮痛作用と免疫力向上も期待されます。
