医療に活用される真菌

真菌は私たちの生活に欠かせない存在で、食べ物や日用品にも含まれています。病原性のものもありますが、医療分野では重要な資源となっています。

真菌の特徴

真菌は植物でも動物でもなく、独自の界に属します。光合成せず、周囲の有機物を分解・吸収して栄養を得る点が大きな特徴です。

アガリコン (Agarikon)

紀元前65年頃からヨーロッパで結核治療に利用され、ポーランドの民間療法では肺疾患やリウマチの改善にも用いられました。

霊芝 (Ganoderma lucidum)

霊芝は薬用真菌として最も古い例の一つです。中国の秦代(紀元前221年)から高血圧や糖尿病など様々な疾患の治療に使用されています。

真菌とがん予防

1960年代後半、池川博士はキノコ栽培家族のがん罹患率が周囲の一般住民より著しく低いことを報告し、真菌が健康に与える効果を示しました。

抗生物質

ペニシリンやセフェム系抗生物質は真菌から抽出された成分です。これらは結核やハンセン病などの細菌の細胞壁を破壊し、感染を抑制します。

シクロスポリン

真菌 Beauveria nivea(ベウベルリア・ニヴェア)から抽出されるシクロスポリンは免疫抑制剤で、臓器移植時の拒絶反応を防ぐ重要な薬剤です。

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