シトロネラ草(レモングラス)の特徴と活用法

シトロネラ草(レモングラス)はインド原産の多年草で、東南アジアや米国の一部でも商業的に栽培されています。強いシトラス系の香りが特徴で、料理、アロマテラピー、自然害虫駆除など幅広く利用されています。

植物分類

シトロネラ草は、イネ科 Cymbopogon 属に属し、約50種以上が知られています。代表的な種は Cymbopogon citratus(レモングラス)で、他に C. nardusC. winterianus もシトロネラとして扱われます。

分布と栽培地域

元はインドが起源ですが、現在は西南アジア全域に自生し、インドが最大の商業生産国です。続いてインドネシア、スリランカ、ジャワ、ビルマが主要産地です。米国ではカリフォルニア州とフロリダ州で観賞用として栽培されています。

別称

料理用としては主に「レモングラス」と呼ばれますが、他にも「熱草」「バリケード草」「シルキー・ヘッズ」「ヒエルバ・ルイサ」「チャ・デ・ダルティガロンゲ」などの名称があります。

料理への利用

アジア料理ではスープ、炊き込みご飯、野菜料理に風味付けとして使われ、海産物や鶏肉との相性も抜群です。ラテンアメリカやアフリカでは葉を発酵させてお茶にすることもあります。

精油の特徴

シトロネラ精油の主成分はテレペノイドのシトロネロールとゲラニオールで、レモンやバラ、ゼラニウムにも含まれます。これらは強い香りを生み出し、香料業界で他のオイルとブレンドされます。

フロリダ大学の研究によると、これらのテレペノイドは蚊をはじめとする昆虫を忌避する効果があります。そのため、自然派の虫除け石鹸、ローション、スプレーに広く使用されています。また、農業ではクモダニの誘引剤として利用されますが、EPAはダニを直接殺すのではなく繁殖サイクルを乱すことで個体数を抑制すると指摘しています。

医療的可能性

シトロネラ油に含まれるシトラールというテレペノイドは、がん細胞のアポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘導する可能性が研究されています。イスラエルのベン・グリオン大学の研究者は、シトラールががん細胞だけを選択的に死滅させ、正常細胞には影響を与えないことを報告しています。

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